石井裕さんというコンピューター研究者がいらっしゃる*1(面識はない)。NHKテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演されていたので見た人も多いんじゃないだろうか。この番組のキャスターコラムで、石井さんの名を冠した「ishii system(イシイ・システム)」──複数のPowerBookに対して1つの外付け起動ドライブを着脱して使う方法が紹介されていた。これまたPowerBookにベルクロテープで2.5″外付けドライブを貼付けるという豪快さ。
私も同じように外付けハードディスク(3.5″だけど)に自分の環境を丸ごといれて持ち歩いていた。人様のところで作業する時も、その場にあるMacに自分のハードディスクを取り付けてリブートすれば、あっというまに自分の環境が再現されて便利だったからだ。
インテルマックでは、起動ドライブのパーティション方式が大きく変わったために外部起動ディスクをパワーピーシーマックと共用できなくなってしまったのだ。
様々な雑誌やWeb上の記事で、Intel MacはGPT、PowerPC MacはAPMのハードディスクからしか起動できないと解説されていた。「Intel Macは新しいパーティション方式であるGPTを適用したディスクでしか起動できない。」そう信じ込んであきらめていた。
Mac OS X v10.5 Leopardのパッケージには、ディスクは1枚しか入っていない。ってことはPowerPC, Intel兼用? LeopardのインストーラーDVD-ROMはなぜIntel MacでもPPC Macでも起動できるのだ?(そういえば、そもそもInstaller DVDはAPMだぞ。)ひょっとしてIntel MacはGPTディスクからしか起動できないというのはウソでは?*2
APMで初期化したハードディスクに無理矢理システムを入れて試してみる。Mac mini(1.5GHz Intel Core Solo)起動するじゃん!?
ということは、APMなハードドライブにユニバーサルバイナリのシステムを入れればPPC MacでもIntel Macでも起動するってことであるな。
しかし、まともなやり方でIntel Macを使ってインストーラーからインストール先としてAPMなディスクを選択することはできない。
試しにPower Mac G4 1.25GHzを使って外付けAPMディスクにインストールしたLeopard上で、fileコマンドを実行すると、
$ file /mach_kernel /mach_kernel: Mach-O universal binary with 2 architectures /mach_kernel (for architecture i386): Mach-O executable i386 /mach_kernel (for architecture ppc): Mach-O executable ppc
のように両方のアーキテクチャのバイナリを含んでいるのが分かる。 そんでば、つなぎかえて電源を入れると、Mac mini(1.5GHz Intel Core Solo)起動するじゃん!!!
というわけで、Mac OS X v10.5 Leopardでは「PowerPC Macから外付けハードディスクに普通にシステムをインストールするだけ」で、普通にUniversalなブートドライブができてしまう*3。普通に、らくちん、らくちん。なのはいいが、普通に拍子抜け。
ついでに動作環境対象外のMacへのインストールも試してみたが、867MHz未満のPower Mac G4でもLeopardは動作するようだ{自分(そのMac上)で自分自身へはインストールできない}。Power Mac G4 400MHz RAM768MB HD40GBで確認した。
いままでに外付けハードディスクからのMac起動を試したことがある人は身にしみてると思うが、FireWireインターフェースの(も)付いたものを選ぶこと。さらに恐ろしいことに、起動ディスクとして使えない製品が結構あるので注意が必要だ。Intel Macは起動できるがPPC Macではダメという変則的な製品もあったりする。
ロジテック社の製品には起動ディスクとして使えると明記しているのもがあった。今回使用したのはLHD-ED320FU2。
→ロジテック LHDシリーズ(amazon.co.jpで検索)
(2007-12-06)